空手Q&A 空手の突き(ミサイルストレート) 我が空手流儀の方法

Q:久しぶりの空手Q&Aですね。

A:そうですね!ウェルカム!なんでも聞いて下さい。

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Q:早速ですが、武藤さんの動画を見ると、右手右足前の構えからの最初の攻撃ですが、サッと突っ込んで右ストレートをサンドバッグに打ち込んでいます。

少し遠い距離から打っていますし、何か意味があるのでしょうか?

一般的なステップインしてからのジャブとは違いますが。

A:そうです!Qさん良い質問ですね。

我が空手流儀の基本のミサイルストレート(前手によるストレートパンチ)を説明しましょう。

Q:ミサイルストレートですか?

相変わらず、ブログでは大げさに言いますね!

なにっ!このっ!確かに大げさだけど、インパクトあるでしょ?

確かにミサイルストレートでは大げさすぎるからわかりやすく「踏み込んでの前手突き」って言いますね。

Q:武藤さんは何も柔らかい表現に言い変えなくても良いのに!

自信を持って大げさにいきましょう!!

A:あまり目立ちたくないのよ・・・。

これから説明することは、我が空手流儀の方法です。

通常のステップインしてからの左ジャブ、右ジャブの方法とは違います。

通常の方法とは違いますから、興味があれば読んでみて下さい。

これはあくまでも我が空手流儀はこのように行っていますってことですから。

そこは何卒ご了承下さい。

もし参考になれば幸いです。

 Q:我が空手流儀って今も武藤さん一人しかいないんですよね?

一人で淋しく修練しているので、ここで大げさな説明をして宣伝して下さいね。

その空手流儀を習得したいと言われる方がおられるかもですね!

A:コラッ!!一人練習は事実だが、ズゲズゲ言うなよ!

 

我が空手流儀の基本の構えです。

◆我が空手流儀は、歩く歩幅で構えて両足の踵は床につけます。

通常歩いている歩幅が、その人にとって一番自然で動きやすいはずです。

ご自身がヘンな歩き方(すごいガニ股やすごい内股など)をされていましたら、自然体の構えができませんので、美しい歩き方に頑張って直していきましょう!

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◆前足対後ろ足の比重は5.5~6対4.5~4くらいです。

・後ろ足よりも若干前足に重心がかかります。

上の写真の構えは左足前ですが、右足前でも同じように構えます。

左、右足どちらの足が前でも同じような動きが行えるのが我が空手流儀では大切です。

↓ ↓ ↓ 歩く歩幅で自然体で構えます。お腹に自然と意識がいきます。

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◆上半身はリラックスして肩に力は入れません。

・力んでいると、反応が遅くなります。

何の運動でもそうですが、カラダの無駄なチカラは抜くことが大切です。

相手の心身の動きに反応して、相手の先を取ることが年齢を重ねても上手く強くなれる秘訣です。

 

◆相手と向かい合っている時点では、相手と距離がある(ロングの距離)ので、ガードは低くても大丈夫です。

・リラックスしてロングの距離で相手と向かい合っていると、相手の動きがよく見える気がします。

剣の素振りなどで、背骨を中心に鍛錬することで、相手の動きがよく見えて反応しやすくなると実感しています。

エビデンスはありませんが、背骨には神経がたくさん通っていてそこを鍛錬で刺激・活性化する事で感覚が研ぎ澄まされるのではないかと思っています。

昔の剣術家が想像を絶する強さだったというのが、何となく理解できます。

・相手と中間距離(その場でお互いの突き、蹴りが強力に当たる距離)で向かい合えば、ガードは必要です。

接近戦で相手のサイド、バックに入ることができれば、ソッコー攻撃態勢で有利なポジションを取れているので、ガードを固めるよりも攻撃意識優先です。

旋回式バックブロー(カラダを旋回しながら裏拳などで打つ技)には注意が必要ですが。

↓ ↓ ↓ では「踏み込んでの前手突き」=「ミサイルストレート」からの攻撃を見て下さい。

youtu.be3つの動画を編集しています。

今回は「踏み込んでの前手突き」がテーマですから相手のサイド、バックに入る際の方法は説明しません。

 

動画の技の順番です。

①素手での「踏み込み前手突き」

・右手前からの「踏み込み右前手突き」⇒相手のバックに回る。

・左手前からの「踏み込み左前手突き」⇒相手のバックに回る。

  

②パンチンググローブをつけての「踏み込み前手突き」

・左手前からの「踏み込み左前手突き」⇒相手のバックに回り元の構えの位置に戻る。

・右手前からの「踏み込み右前手突き」⇒相手のバックに周り元の構えの位置に戻る。

 

③フリーでサンドバッグを打つ

・右手前からの「踏み込み右前手突き」⇒相手のサイド、バックに回りながら接近戦で有利なポジションを取りながらのパンチコンビネーション。

この3番目の映像は最近のもので、左足人差し指骨折から2ヶ月近く経っていて左ミドルキックを全開で蹴れてません。

言い訳ですが、そこは私のプライドなので聞いて下さい。

 

★自然体の構えからの踏み込む方法

「踏み込んでの前手突き」を何回か見て頂いたところで、足の使い方の説明をしますね。

◆通常の踏み込む方法は、後ろ足の踵を上げて、後ろ足で床を蹴る反動を利用して前へ出ます。

↓ ↓ ↓ 後ろ足の踵を上げて後ろ足で蹴って前へ出る。

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↓ ↓ ↓ 我が空手流儀の足の動きです。

youtu.be

◆我が空手流儀は床を蹴る反動を使わないのです。

下腹を意識して前に出ようとする事で、自然と下腹を中心に前に引っ張られるようになり、両膝も自然と前に出ます。

・両足の踵は浮いた状態になり、推進力が出て、そのまま勢いに乗り、シューッと前に飛んでいきます。

・飛んでいくのは大げさですが、勢いが出るので、自然と前に出ることができます。

・そして、右手をスッと伸ばし、右拳をサンドバッグに打ち込みます。

・右拳でサンドバッグを突いた後はすぐに自然にサッと脱力して次の動作に入っていきます。

・突いたら終わりではありません。次々と有利なポジションを取りながら攻撃します。

床を蹴らずに踏み込めますので、年齢に関係なくできますし、反動などもつきにくいですから相手に察知されにくく前へ出れます。

 

★空手では「ストレート」という表現ではなく、「突き」という表現を使います。

この「ストレート」と「突き」はやはり違います。

◆我が空手流儀の「突き」の説明です。

「突き」というのは、目標物に当てる時に、肘を伸ばした状態で当てます。

拳を目標物に当てて肘を伸ばすのではなく、肘を伸ばしたまま当てるのです。

カラダごと勢いに乗って肘を伸ばした状態で拳を目標物に突き込むのです。

文字通り「拳で突く」のです。

「肘を伸ばした状態で拳で体当たりをする」と表現したらわかりやすいかもです。

「体当たり」を「タックル」と言い換えても良いと思います。

 レスリングやラグビーで行われるタックルというのは、とても強力なのです。

少々のディフェンスや中途半端なディフェンスなどは吹っ飛ばしてしまうのです。

 

★我が空手流儀 突き(ミサイルストレート)のまとめ

いかがでしょうか?

この記事はほとんどの方にとって意味のない、わからないことだと思います。

年齢を重ねても上手く強くなることを目指している我が空手流儀にも実は、多少の理論があるのです。

生きる伝説の空手家・柳川昌弘先生(二聖二天流柔術憲法創始者)のご本やビデオを拝見して強烈に憧れて影響を受けてこの「踏み込んでの前手突き」をズーッと修練してきました。

とてもとても柳川先生の足元には及ばず、中途半端ですが、私もいつの間にやら50歳の半ば近くになってしまいました。

それでも、まだまだカラダは動けています。

動けるカラダの使い方を考えて、カラダをゆるめて、燃えて修練していけば、まだまだ動けるのです!

 

我が空手流儀の突きは肘を伸ばしたまま突き込むのだ!!

って書きましたが、あらためて動画を見てみると、私の「踏み込んでの前手突き」=自慢の「ミサイルストレート」は肘が曲がっていました・・・。

↓ ↓ ↓ 渾身のミサイルストレート!気持ちは肘を伸ばして突いてます!!

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偉そうに言っておきながら、情けない・・・。

しかし、これを機にますます燃えるのであります!!

左足の人差し指の状態も良くなり、左ミドルキックも蹴れるようになってきました!

空手Q&Aの技術編は、反響がほんの少しでもあれば続編も考えています。

Q:武藤さんが続けたいんでしょ?

A:うるせぇ~っ!!その通り!

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。