空手Q&A ミドルキック!我が空手流儀の方法

Q:今回も空手Q&Aですね!

前回の大げさなネーミングのミサイルストレートの方法は好評だったのでしょうか?

A:ん~~。厳しいことを聞くね・・・。

まっ!このブログで紹介する技術は我が空手流儀の技術です。

打撃系格闘技には、こういう方法もあるということを知って頂けたら良いかなと思っています。

Q:武藤さんの自己満足をブログで記録しているということで、進めていきましょう!

動画を見ていて、左ミドルキック(左中段回し蹴り=相手のボディへの回し蹴り)をケガする前は多用していましたが、ミドルキックの方法を教えて下さい。

今は、すっかり左ミドルキックが弱くなり、言い訳が多いみたいですが。

A:Q君はいちいち厳しいことを言うなぁ。

ケガをしたらいろいろ思うことがあり、諦めずに頑張ろうとするものなんだよ!

まっ!ミドルキックは私の青春そのものでもありますから説明していきましょう。

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★左ミドルキック!

私が19歳の時に私の中の空手史上最強の先生の門下であった伝説の空手家が全日本チャンピオンになった大会のビデオを観てその天才的強さに衝撃を受けました!

今から35年くらい前かな。

その天才空手家の左ミドルキックがすごいのなんの!

私は右利きで、当時左の蹴りは苦手でしたが、その圧倒的な強さに憧れて真似をしようと左ミドルキックの練習を始めました。

最初は利き足の右の蹴りと比べてぎこちない動きでしたが、「なんとかの一念岩をも通す」でだんだんとスムーズに左のミドルキックが蹴れるようになってきて、なんだか嬉しくなったのを今でも覚えています。

政治家・土井たか子さんの懐かしの名セリフ「やるっきゃない!」のです。

 

 ★最初はフォーム作り!

なんといっても大切なのはミドルキックのフォームなのです。

これから分解写真⇒動画へと続いていきますが、まずはフォームです。

前回のミサイルストレートもそうですし、いわゆるストレート=後ろ手からの突きなどもフォームがしっかりできていないとカラダを痛めてしまいます。

サンドバッグなどを全力で突いたり、蹴ったりすると作用反作用で自分にかなりの衝撃が返って来ます。

そこでフォームが悪いと肩、肘、手首、腰、股関節、膝、足首などを痛めてしまいます。

どのようなスポーツ、武道、運動でも大切なのは、基本であるフォームなのであります!

どのようなフォームが良いのかというと、その方の個性に応じたフォームを作っていくのが良いのです。

ミドルキックにはもちろん基本的な動作がありますが、その方の姿勢、骨組み、体格、柔軟性などなどその方の個性を熟慮してゆっくりとフォームを作っていくことが大切です。

左ミドルキックなら右手で手すりを持ったり、壁に右手を当て、安定した姿勢でフォームをご自身のフォーム作りを行うと良いでしょう。

やはり、美しいフォームを目指していきましょう。

スポーツの世界で活躍している方々は皆さんフォームが美しいです。

フォームは美しくないが、すごく強い!すごい記録を出した!スーパープレイをした!というようなことはないはずです。

ぜひ、ご自身の個性に合った美しいフォームを目指して下さい。

 

★我が空手流儀のミドルキックサンドバッグ編

最近撮ったアイフォンの動画を静止画にしてみました。

相変わらず、自撮り動画ですので、一般的なハウトゥーものの動画とは違い、角度や映し方などがパッとしませんが、お許し下さい。

①脱力して構えます。

構えの時は、やはり下腹を自然に意識しています。

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②右足を一歩踏み込んで勢いに乗ります。

その時に意識は自然と下腹から胸にいきます。

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③胸に意識がいくことで、さらに勢いに乗ります。

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④胸に意識がいき、勢いに乗っているので、右足の軸足が自然と上がり、蹴り足も自然に目標物に向かいます。左手は自然に引き手になります。

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⑤左ヒザが相手の中心より少し入った状態で蹴り込みます。

写真では左ヒザがけっこう入り込んでいますが・・・。

飛んで蹴っているわけではなく自然と軸足は浮いていることをご理解下さい。

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ミサイルストレートの時もそうですが、蹴りはカラダ全身を使って蹴るのです。

蹴りは蹴っている足だけで蹴るのではなく、全身を協調させて蹴るのです!

※キックにはいろいろな蹴り方があります。

この写真の説明はあくまでもミドルキックの一つの方法です。

上から下に蹴ったり、左膝を中心に入れずに蹴ったり、下から上に蹴ったり、足の甲ではなく中足(前蹴りで蹴る部分)で蹴ったりなどなどあります。

 

★我が空手流儀の左ミドルキックです!

youtu.be

Q:動画では連続で蹴ったりしていますが、ミドルキックのコツなどはありますか?

A:最初に書いたように、まずは自分のフォームを作っていくことです。

・左ミドルキックなら右手で手すりを持ったり、壁に右手を当ててカラダを安定させて、ゆっくり蹴っていきます。

・右の軸足は、相手の中心に左ヒザが入っていく時に、右踵を相手に向けるように回転させます。

・カラダの力を抜いてスムーズに自然に蹴れるようにようになって下さい。

◆ミドルキックはスーッ、バッッ!と蹴ります。

(◆の解説です)

◆1)左足の膝を自然に斜め下から曲げながら前に出しながら右足に重心を移し、(胸に意識がいきます)(スーッ)

◆2)相手の中心に左ヒザが入ったら右軸足を回転させ蹴ります(バッッ!)

・鏡や窓ガラスでご自身の姿を映して見る事ができれば、時には確認して美しいフォームで蹴れているかを確認すると良いでしょう。

・サンドバッグやミットなどをゆっくり蹴っていき、上記を意識しながらフォームを作っていくことも大切です。

Q:左ミドルキックが自然にスムーズに蹴れるようになったら?

A:あとは全力で蹴ります!

 

★左ミドルキックを本気で蹴る!

やはり、燃えて蹴りまくることで極意は向こうからやってくるのです!

左ミドルキックをサンドバッグに一発、一発、全力で蹴っていきます。

このことがとても大切です。

全身全霊で蹴っていくことで、いろいろなことがわかってきます。

自分との対話が必要になります。

・蹴り始めのフィーリング

・サンドバッグに当たる直前のフィーリング

・サンドバッグを蹴った瞬間のフィーリング

・サンドバッグを蹴った後のフィーリング

などなどを感じていきます。

「先ほどの蹴り始めの方が今より良かったな。」

「無駄な力が入りすぎたな。」

「蹴り足の角度はこの方が良いかな。」

「胸に意識がいくってこういうことかな。」

などなど考えながら修正をしていくのです。

フォーム作り⇒全力サンドバッグ⇒フォーム作り⇒全力サンドバッグ⇒フォーム作り⇒

と、このように修正を繰り返していきます。

あら不思議!いつの間にやら必殺の左ミドルキックになるのです!!

Q:マジですか?

A:我が空手流儀の方法だ!!オレはこの方法だ!

スパーリングなどの対人練習をするようになれば、さらに修正が加速されます。

フォーム⇒サンドバッグ⇒対人練習⇒フォーム⇒サンドバッグ⇒対人練習⇒

対人練習を経験すればわかりますが、クリーンヒットは難しいです。

相手との距離、タイミング、蹴り方等々課題がたくさん見つかります。

相手の反応が速く、先を取って攻撃してくるような方だと蹴るのが怖くなり、蹴れなくなります。

しかし、これを燃える心で超えていかなければなりません!!

今回は、我が空手流儀のミドルキックの方法を紹介させて頂きました。

いろいろな意見があるでしょうが、ミドルキックの方法の一つであるとご理解して頂ければ、幸いです。

燃える心でいろいろお互い頑張りましょう!!

 

★追記

左足人差し指骨折から約2ヶ月経ってなんとか蹴れるようになりました。

純粋に嬉しいです。

「左足はどうね?」

と診察前に名医からいつも聞かれ、

「かなり良くなっています!」

と自信を持って答えますが、

「完全に治った!と、かなり良くなった!とは全然違うのがわかるでしょ?

完全に治るのには、やはり時間がかかるもんね!」

そうなのです!

名医の言われるとおり、全然違うのです。

日常生活には支障がなくても完全に治らないとサンドバッグも全力で蹴れないところがあるのです・・・。

サンドバッグを蹴るとかなりの衝撃が足に来ますから・・・。

このブログで公開している動画を撮った後に左足人差し指に違和感があったのが辛いところですが・・・。

やはり、無理は禁物ですね!

でも、完治する日も近づいていますから嬉しいのです!!

 

最後まで自己満足の我が空手流儀のお話しをお読み頂きありがとうございます!