熱すぎる!高校野球!!私のマル秘心得家庭編
前回は、高校野球に燃える子供の親としての応援の心得8つを紹介しましたが、今回はマル秘心得家庭編を紹介していきます。
これは、前回同様に親としての家庭における子供のサポートの方法です。
部活に燃える子供さんを育てている親御さんの参考になるかどうかはわかりません。
あくまでも我が家でのマル秘心得となっています。
なにとぞご理解下さい。
①ホームランを打ったらご褒美をあげると言わない!!
野球に燃える我が子には試合(練習試合を含む)に出させて頂く以上は活躍してほしい!
これは高校球児だけではなく、サッカー、バレー、バスケットボールなどのスポーツ系や文化部も含めて部活を頑張っている我が子を持つ親としては当然の心の姿勢です。
私も人並みながら息子太郎には、ぜひ試合に出る以上は頑張って活躍してほしいと強く願っています。
どの選手もそうでしょうが、夜に部活で疲れて帰宅しても遅い晩ご飯を食べてからバットを持ち出し、私がパソコンなどをしている部屋のすぐ外でブンッ!ブンッ!と素振りをしているのを見せ付けられているので、その燃える心意気は認めています。
最初の頃は、バットの素振りが風圧で窓から音がするなんて思っていなかったからビックリして、
「な、なんだ?なんだ?この音は?」
って窓のカーテンを跳ね除けて外を見たら太郎が普段は見ない真剣そのものの表情で素振りをしていてダブルでビックリしましたが、いつものことになりましたので、慣れてしまいました・・・。
「ヨシッ!太郎。ホームランを打ったら〇千円のボーナスを出そうじゃないか!!」
と、ある日の朝の練習試合に行く太郎を見送る際に、私は気前良く言ってしまいました。
「うん。」
と太郎は、ホームランボーナスを気にするような感じではありませんでしたが、目の奥が一瞬、キラリと光ったような気はしました。
私は、その日は仕事で、応援に行けませんでしたが、応援に行って下さっている野球に詳しい父兄が試合の状況をラインで全選手の父兄にリアルタイムで送って下さいます。
このことはタイヘン助かります。
仕事の休憩時にラインで試合の状況を見ることができます。
1番〇〇君サードごろ
2番△△君レフト前ヒット
3番◇◇君ライトオーバーツーベース
1点先取!
などこのような感じでラインで送って下さいます。
便利な世の中です。
送って下さる父兄に感謝です!
「オオッ!!」
4番太郎君ホームラン!
とラインを見ると勢いある文字が踊っていて、早速打ったか!!
私は嬉しくなり、心でガッツポーズです!
帰宅して、キラリと太郎の目の奥が輝いたのは気になりましたが、朝はホームランボーナスを気にしていないと思っていたのは、やはり、私の勘違いでした。
「父さん!約束!!」
とニッと笑い、大きな手を差し出します。
「そうだな!すごいなぁ。また頑張れ!!」
ホームランボーナスを手渡しました。
しかし、これが続くと私の懐事情は苦しくなるばかりです・・・。
「ホームランを打たないでくれ~~!」
と、願うようになってしまいます。
これではいけません!マイナスです!!
「太郎!あの~、お金というものはだな~、確かに大事だが、なんというか~、その~、ホームランを打って、お金がどうとかこうとかというのは~、教育上良くない!オレがお金が惜しいとかなんとかではなく、とにかく教育上良くない!!」
なんとも歯切れの悪い説得である。
「ヨシッ!今度からはお金ではなく、〇〇にしようじゃないか!よし決まり!!」
と一方的に話しを打ち切り、私のセコさばかりが残ったわずか数回の約束でした。
その後に太郎は今のホームラン数の3倍近くを目標にしているということを内外にアピールしているのがわかり、ホッと一安心したのでした。
「早めに、約束の内容を変えて良かった!」
実際に打てるかどうか別にして高く尊い志を持っているものだと感心したのでした。
下らない話しを長々と書いてしまいましたが、やはり、親というものはご褒美で子供をやる気にしてはいけないのです!!
しまいには、打たないでくれ~って悪魔のような心になってしまい、純粋な初心から遠く離れてしまいます。
このブログを読んでいる方々にはそういう方はおられないでしょうが、私の経験から悟ったマル秘心得でした!
②選手のケガに敏感になる!
まず、ケガの場合ですが、これはタイヘン難しい時もあるのです。
練習や試合でカラダをケガして、それ以降は野球をしても思うような活躍ができなくなってしまった、野球自体ができなくなってしまった、野球自体をしたくなくなったなどなど、将来ある若者にとってタイヘンに憂いする出来事です。
ご本人にとっては、本当に辛く苦しいことで、家族は言葉を失ってしまいます。
今年の夏の東北の県大会でも今年一番の注目といわれる投手の将来を心配して監督が登板させなかったことに、賛否両論のいろいろな意見が飛び交い大きな話題になりました。
若くエネルギッシュで元気なスポーツマンは、頑張りまくります。
チーム内のレギュラー争いもあるでしょうし、少々のケガではへこたれませんし、さらにそれをバネにして自分を鼓舞して燃えようとします。
頑張る姿勢は美しく尊いのですが、無理は良くないのです。
年齢を重ねれば、無理は良くないというのはいろいろな経験上わかってきますが、若い時は経験がどうしても不足しています・・・。
高校生活はあっという間で、休んでいる時間はないと思ってしまいます。
親として子供のケガを気づかないといけないのですが、至難の業なのです!
ケガをしていても本人が言わなければわからないのです。
足を引きずって歩いているとか、顔をしかめっぱなしとか、肩を常にさすっているとか、あきらかに見た目でわかれば別ですが・・・。
そうして、無理を重ね子供本人がケガを告白した時は重症化していることが多いのです。
野球部の練習は朝練から始まって夜遅くに帰って来てメシ食って素振りして風呂入って寝ることが多いので、なかなかコミュニケーションが取りにくいという面もあります。
勉強も少しくらいしてくれって思います。
そういう子供が忙しい中、親子仲良くしていることがとても大切です!!
子供と冷戦状態ではケガなどの早期発見早期治療がますます遅れてしまいます。
意識して防げるケガももちろんありますが、心ならずも一瞬にしてケガをしてしまう場合もあります。
ケガの箇所というのは、肩、肘、手のひら、手指、腰、膝、足首、足がやはり、多いですので、子供の歩く姿や食事をする姿、顔の表情、何気に発する言葉をよく観察し、少しでもいつもと違うと感じたら子供からよく話しを聞いてみる必要があります。
親は聞き上手、聞き出し上手になることがとても大切です。
だからといって何でもかんでも聞き出そうとしたら多感な時期の若者ですので、下世話な話しやプライドが傷つくようなことを聞こうとしたら心のシャッターをピシャリと閉じてしまい、それっきり会話がなくなってしまう恐れもありますので、重々注意が必要です。
子供も立派な人格を持ち合わせています。
軽々しく思っていはいけません。
③子供の体調不良に敏感になる!
ケガの時と同じような感じではありますが、これは日常の生活習慣がとても大切になります。
夏の時期は、ものすごく暑いのでさらに注意が必要です。
練習して疲れて帰宅して晩ご飯になりますが、肉の量が少ないだの、味付けがどうのとか、いろいろ言いやがることもありますが、親は平常心で聞き流し、無駄な争いを避け、栄養のバランスを考えた美味しい晩ご飯を食べて頂きます!
もちろん、嫁さんが料理を作ってくれていて、私が作っているわけではありません。
食事の時は、親子の会話をする機会がやはり多いです。
誰でも調子の良い時、活躍している時は、目も輝いていて、声が明るく大きいものですが、そうでない時は、目に力がなく、声も暗く小さくなってしまいます。
「お前、少しは勉強しろよ!」
「もっと早く帰って来いよ!」
などなど、疲れて美味しいご飯を食べている子供を刺激するような言葉は避けたいものです。
食事は気分良く楽しく食べないと栄養の吸収率も悪くなるはずです。
何でもかんでも言えば良いというものではなく、伝えるタイミングというのが大切になります。
そして、睡眠がとても大切になります。
翌日は、朝練のために早く起きないといけませんので、いつまでもスマホをいじっていたり、テレビを見ていては、体調を整え、疲労回復にとても大切な睡眠時間が少なくなってしまいます!
特に大切な用事もなく、いつまでも寝ようとしない場合は、
「お前っ!早く寝ろッ!!」
ここは強権発動しなければいけません。
子供がブーブー言っても、理屈を言っても、
「うるせーっ!早く寝ろッ!!」
特にハードな運動をしている若者には、睡眠不足はとても心身に悪いのです。
誰でもわかることです。
我が空手流儀をケガをしていても燃えて修練している私は優しく言ってるつもりですので、おとなしく寝て下さいます。
別件ですが、おかげさまで、私のケガはどんどん良くなっています。
名医からは全治2ヶ月と診断され、その間は運動禁止ですが、日々の家トレと週2回程度のジムは地味におとなしく続けていまして、心の中で名医に詫びていました・・・。
「先生!申し訳ありません。回遊魚のような私は止まれないのです。」
分けのわからない理由で修練をしているのであります。
もちろん責任は全て私にあります。
「おーい、太郎!早く起きろよ~。朝練に行けよ~。」
強権発動をした翌日は、さらに優しく丁寧に接します。
また平和で希望に満ちた朝が来て我が家の一日が始まります。
以上が、家庭でのマル秘心得3点でした。
各家庭でいろいろな方法で部活で頑張る子供の応援をしているでしょうが、お互い頑張りましょう!!
練習試合や公式戦の応援に行った際には、我が子だけではなく、チームメイトや場合によっては相手チームの選手の体の調子などにも注意しながら応援をしたいものです。