達人・名人を解析する超武術家!高岡英夫
今回も私が影響を受けた名人・達人をを紹介します。
達人・名人を解析する武術家でもあり、研究者、著述家、企業経営者でもある高岡英夫先生です。
私は高岡先生の著書で身体をゆるめることの大切さを知り、今も高岡先生の考案された「ゆる体操」を行っています。
その体操ですが、とても楽に出来るのです。
運動や体操と言うと「ヨシッ!やるぞ!!」と気合いを入れて構えて行うことが多いと思いますが、気軽に構えることなく行えるのが、素晴らしいのです。
今日は体調が悪いけれど、やらなければならない・・・などなど運動をすることにストレスを感じてしまうこともあるものですが、この「ゆる体操」はそういうことがなく、ゆる体操を行っている間もたいへん心地良くてストレスなく続けることができ、また効果も実感できる優れものなのです!
「寝ゆる黄金の3点セット」
という「ゆる体操」があります。
「腰モゾ」「すねプラ」「膝コゾ」
この3つの体操は文字通り寝ながら行えてたいへん州晴らしです!
・「腰モゾ」
仰向けに寝て両膝を立てて、腰を左右にモゾモゾとした感じで床に腰を軽く擦り付けるような感じで動かします。
その時に「モゾモゾ、モゾモゾ」と小さくても良いですから声を出して行います。
擬態語を使うことで、身体を動かす感じがつかみやすくなります。
・「すねプラ」
腰モゾの体勢のままです。
仰向けに寝て両膝を曲げたてた状態です。
左の膝に右脚をかけます。
右脚をクロスするようにかけます。
その時にできるだけ深くかけるようにします。
右脚の膝から少し先のふくらはぎの外側の部分が、膝の少し上のももの外側にかかるようにします。
その状態で、右脚の膝から下を振り子が振れるような感じで、プラプラプラ・・・と振り動かします。
・「膝コゾ」
「すねプラ」を行ったらそのまま左膝の尖ったところに、右ふくらはぎを乗せます。
左膝の上に右ふくらはぎのど真ん中がくるように微調整します。
そこで、ダラ〜ッとした感じの中で、右ふくらはぎに、左膝が少しめり込んでいる感じがするはずです。
そのめり込んだ状態のまま、ふくらはぎを前後に3〜10センチくらいの長さで動かします。
動かし方は、コゾコゾ、コゾコゾ、コゾコゾです。
たったこれだけです。
とっても簡単です!!
こういう「ゆる体操」を私は毎日行っています。
基本的な「ゆる体操」を短い時間ですが、行っていると、身体に良い反応が起こり、鍛錬やハードなサンドバッグトレーニングを行うための身体や心ができてきます。
これはたいへんありがたいことです。
毎日の修練でどうしても疲れていたり、気分が乗らない時、元気がない時はあるものですが、そういった心身のマイナスエネルギーをプラスのエネルギーに変えて頂けます。
高岡先生ご自身が合気やスキーなどでものすごい技術を見せられ、本当に効果のある素晴らしい「ゆる体操」を一般に公開して下さり、年齢を重ねても武術は上手くなっていけるんだと改めて確信させて頂きました。
また、武術界、スポーツ界等の高名な方々の素晴らしい動きはどのように行われているのかを解析され、私もものすごく参考にさせて頂き、身体には希望があるという言葉に感銘を受けました。
芦原先生、柳川先生、佐川先生、高岡先生の存在を知り、著作や映像等でその凄さを感じることができたことが、私の空手の今があると感謝の思いでいっぱいです。